• お問合せ
  • facebook
  • twitter
  • youtube
  • entry
ILH代表黒部のブログ

日本のしつけ

日本では天皇の話をするとなぜか軍国主義とか超保守派とか言われ避けられることが多い。もちろん歴代の天皇は何度も他国と戦争をし、国民を窮地に落とし込んだこともあるが、負の部分だけで天皇の存在を善し悪しするのは感心しない。今回お話するのは明治天皇、皇后の合作である教育勅語のことで、これもとらえ方によっては誤解を受けることがある。「えっ!教育勅語で戦争中の教育方針のこと?」とか、「右翼団体の教育?」とか言われることもある。
 実は教育勅語は数え年16歳で即位した明治天皇が、激しい国際化を迫られた日本のトップリーダーとして、国民の協力を得ながら近代国家を作る土台を作っていった中で、常に国民に向け、日本人として「大切」なことを簡単にまとめたノートにすぎない。内容はシンプルで分かりやすく、日常生活のあらゆる場面で実行できるポイントを押さえている。以下その内容だ。

1、親に感謝する。 2、兄弟仲良くする。 3、夫婦で協力する。 4、友達を信じあう。 5、自ら反省する。 6、博愛の輪を広げる。
7、知得を磨く。 8、公のために働く。 9、ルールに従う。 10、 祖国を守る。 11、伝統を守る。 12、手本を示す。

大人の場合、これをどう解釈するかは自分次第であるが、子供たちにはどう教え、実行させていくか、これつまりしつけの本質ではないかと考える。

ランゲージ・ハウス幼稚部開設について

2012年4月よりランゲージ・ハウスは幼稚部を新設します。私がこの3年ほど考えてきたプランの実行です。
以前開催していた幼稚園児のキッズクラブや、バイリンガルプレも、幼稚部へ進むための貴重な時間でした。

幼稚部のコンセプトは海外の子供たちを見てきて強く感じる自己表現力の強さ、表情の豊かさ、笑顔の自然さなどを、パフォーミングアートという感性を育てるに有効とされる方法(具体的には演劇、音楽、ダンス、アートなど)を保育の中に導入し、それと並行して日本の長い歴史の中で培われてきたきちっとした「しつけ」を保育の柱とするものです。この西と東がどこまで合体するかを目指すのではなく、もとから違うものとして幼児がどこまで柔軟に受け入れるかということです。

よく国際人という言葉が使われますが、このニュアンス、海外では「自国のアイデンティーを持って他の文化を理解しながら、国際的に活躍する人」をさします。ランゲージ・ハウスの幼稚部が目指していいるのもこの部分です。幼いときから、自国の文化にのっとったしつけと、世界共通のマナーを習得、それに自分らしい表現力が加われば、将来どこでも活躍できる小さな芽が自然と育まれると思います。

私がニューヨークで5人の子供たちを、それぞれに文化的、宗教的背景の違う学校に通わせました。そこで見たのは学習環境によって違ってくる子供たちの考え方、行動、判断、実行力でした。そこでこのいい部分、日本でも実行できたらいい部分を取り入れて学校を作ってみようと思いました。今回の幼稚部はそのスタートとなりますが、限りなく理想に近い保育環境を実現していと思います。横浜にある外国に一番近いハウスの理念を少し筒ですが現実に変えていきたいと思います。 応援してください。

ハロウイーンにまつわるお話

今年もHALLOWEENの季節がやってきました。なんとなくそわそわしますね。アメリカで子育てをしている時、この季節はすでにかなり寒くなります。が、気分的にはこの後にやってくるホリデーシーズンというサンクスギビングとクリスマスの前の小休止といった感じもあります。子供たちにとってはクリスマスよりハロウイーンが好きと言う子もいるぐらい盛り上がりを見せるイベントです。実は私、最初のベイビーができるまでハロウイーンが何だか知らなかったのです。アパートの隣人のママが「今晩、子供たちがお菓子をもらいにドアをノックするから、キャンデーを用意しておいてね。」と言われても、アパートの自治会みたいなのが催す子供イベントぐらいにしか思っていませんでした。ところが暗くなって外を見ると、何だかわけのわからない格好をした人たちがぞろぞろ歩いているし、アパートの廊下にもドラキュラやフランケンシュタインがたくさん出没したのです。日本ではキャンディーを子供にあげる時には紙や子袋に入れ小分けにするのが習慣なので、そうしたところ、その場でびっりっと破ってしまうアメリカの子供たちには通用しないことを知りました。 今でも思い出すのがダウンタウン、グリニッジビレッジの近くのクリストファーストリートで行われるゲイパレード。今でもハロウイーンのNYC名物ですが、ゲイ達の仮装は圧巻です。あるハロウイーンの晩、子供をシッターに預けてパレードを見に行きました。とにかく凄い人で身動きが取れない中、私の前にいた二人のゲイ達が話していたのはこんな会話です。「最近、友達が原因がわからない病気で死んだんだ。」。。。「えっ、君の友達も?実は僕の友達もやつれ果てて死んだよ。でも原因が何だかわからないって。」 実は当時エイズという病名さえ世の中に知られていなかったのです。会話は続きます。「きっと悪霊が乗り移ったのかもしれない。だって、本当に痩せちゃうらしいぜ。」。。。「確かに、このハロウイーンが悪魔払いになればいいけどね。」 こんな会話がされてから20年以上たった今、まだ根本的なエイズ薬はないのが現状です。私にも多くのゲイのお友達がいます。ほとんどはNYに住んでいますが、ハロウイーンになるとちょっと彼らのことを思い出してしまいます。 長生きしてほしい人たちです。

PAGE TOPへ