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ILH代表黒部のブログ

まず子供と一緒に英語の本を読んでみましょう。

よく、子供の英語学習をどのように家庭でサポートすればいいかという質問を受ける。私の答えは簡単で、まず本を読むことをすすめる。1ページに大きな文字で3〜4センテンスもあればいい。挿絵は楽しいほうがいい。親子リーディングは2歳児ぐらいから始めると効果的で、ママやパパと一緒に座って本に集中する学習習慣が次第についてくるようになる。
 子供はじっとしているのが嫌い、元気に走り回ったほうがいい、というのは理解できるが、2〜3歳の間に鍛えられる集中力は走り回ってばかりいては作れないし、この時期から本に接している子供と、まったくその機会を持たない子供では将来のリーディングスキルに大きな差がでるのは証明されている。
 英語の本は若干高いというイメージがあるかもしれないが、TUTAYAでも子供向け英語の絵本が¥300ぐらいから手に入るので見つけてほしい。AMAZONでも新品が¥800ぐらいから販売されている。
 英語の本を読むときに発音は気にしなくていい。確かに毎日12時間ぐらい日本人アクセントの英語を聞いていたら影響がでるかもしれないが、大切なのは発音ではなく、日本語とは違った音が耳に入ってきて、だんだんその意味がわかるようになるということ、そして話を聞くという習慣が育っていくことである。海外の子供達が一度は読むというベストセラーがある。日本の子供達が同じ本を読み、それが幼い頃の記憶に残っていると、いつか共通の話題を世界の誰かと共有できる。素敵なことだと思う。

英語を習い事にしないために。

日本の子供達は、アジアや他の非英語圏の子供たちに比べて会話力がないと言われる事がある。これだけたくさんの英語塾や英会話スクールがあるのに子供達の英会話力が伸びない一番の理由、それは親達の英語に対する考え方かもしれないと思っている。北欧のように行政が子供達の将来を考えて義務教育の中に毎日充実した英語カリキュラムを導入してくれれば親のせいにしなくてすむのだが、日本の行政に長期的な子供達の英語教育を託す事は難しいことを悟っている。日本に帰国して以来、いろいろな機関に出かけては英語教育の重要性を説明してきたが、どこも本腰を入れて取り組もうとはしなかった。一部小学校英語の導入などで動いているが、とても10年先の子供達の将来を見据えて考えられてプログラムとは思えない一過性のおなだめ英語である。こんな効果の見られない英語学習をやっているうちに隣国中国、そしてアジア諸国での英語教育、とくに会話力はぐんぐんと力をつけている。国が一丸となってやっているのもそうだが、なによりも親達が子供の英語力は、将来グローバルな社会に生きるために必須のことだと理解している。ここでグローバルというと拒否反応を起こす方もいるかもしれないが、今ではスマホ一つとっても一国の技術だけでは成り立たないし、その通信技術や手段も日本だけではまかなえない。私達の回りにあるもののほとんどがグローバルな環境で作られ、使われている。企業ではTOEICのスコアーを英語力の基準としているところもあるが、それ以前に英語によるコミュニケーション能力を最優先にしている企業が世界の舞台で活躍している。社会に役立ついいものがあれば世界の果てまで追いかける、そんなベンチャーな企業も英語をベースとしてコミュニケーションが行われている。また日本の伝統美を世界に発信している企業も、日本の良心を海外に紹介するために必死で英語を取り入れている。
 話をもどす。英語はすでに習い事の域ではない。週に一度の習い事英語から、子供の将来を考え、他の習い事を整理していく、すくなくとも週に2度の英語学習を可能にする。こんな考え方の親に育てられた子供達が、将来自分の言葉を世界に発信できる、グローバル社会に強い若者としてのたくましさを発揮できるのではないだろうか。これは私の理想論ではなく、5人の子供達にさんざん習い事をさせ、どれも趣味の域にすら達せなかったことを反省し、それにかけた時間と費用がどれくらいのものだったかに驚くとき、子供の将来を真剣にみつけている親達に伝えたい真剣なメッセージである。

横浜市の雪対策にもの申す。

NYが大雪になると、市が瞬時に除雪車や岩塩散布車を出動させる。目的は交通のラインを確保することと、歩道を通行可能にすることだ。雪になれているせいか、この行動はかなり徹底されている。車道への岩塩散布は、多少アスファルトをいためるものの、車が立ち往生して渋滞を招いたり、轍にはまる車を防ぐには一番手っ取り早い方法だ。これらのコストは市の予算であらかじめ確保されているから、よっぽど予想外の雪が降らない限り、除雪車は出動する。そして、これらのサービスの背景には、もう一つの理由がある。いわく、医療費の削減だ。雪がアイスバーンとなって歩道を凍らせれば、その上を歩く歩行者にとっては危険きわまりない。まして高齢者にとっては、ちょっと滑っただけで大腿骨骨折につながる。ここでコスト比較だが、除雪車を出すコストと、何人もの高齢者に大腿骨骨折による医療費がかかったのと実は医療費のほうがランニングコストが高くつくという結果がある。であれば、高齢者の多い横浜市は、もっと大雪に対する対策をしっかり、総合的に考えて欲しいと思う。横浜の町の雪景色は美しい、ならば
その対策も美しくスマートであってほしいと思うのは私一人だろうか。子供達に雪でおおいに遊べといった後のブログ記事、若干の矛盾はあるのだが。

2013年を活きる!

新年あけましておめでとうございます。新年を実家のお寺で迎えたました。毎年真言密教独特のお炊き上げを薬師堂で行います。「オンやらやらうんだらうんだら、、」と分けの解らない呪文を唱えて、ホラ貝を勇ましく吹き上げ、大太鼓がドドンドドンと鳴り響くと、なぜか自分の前世は武士だったかしら、と思うほどゾクゾクとして、馬にでも乗って山を駆け下りたくなるほどです。昔の侍たちは、あの音で命知らずの戦いを繰り広げてきたのでしょうか。お堂の真ん中にあつらえた釜から火がたち、めらめらと音を立てて火柱が上に上ってくると、新年のお札を火にかざして1年の無事を祈ります。炎を見ていると、その力強さと自然な動きがショーを繰り広げているようで、従兄弟の住職が「えいっ!」と気合いを入れてお札を拝む迫力と相まって、2013年がここに来たぞ!という新鮮な気持ちになります。
 お炊き上げに感動している間に1:30amを回り、東京の板橋から都営地下鉄に乗り、奥沢まできたら、なんと東急線は4:14amまで電車がないことが判明。都営線は終日運転なのでてっきり東急もと思ったところの誤算でした。その電車には5人の外国人が乗っていて、彼らも車掌とwhat can we do then?とか言っているようす、見るとその中の一人が昨年の10月に我が家でhome stayしていたフランス人のGuillaume君です。なんでも東京タワーにcount downに行ってきたとか、仲間は同じ慶応大学の留学生でフランス、韓国、ベトナムと国際色豊です。奥沢から日吉まで歩くというので、ならば途中まで一緒に行きましょうかと、まったく地理感覚のないまま歩き始めました。ここで地理感覚があったら高くてもタクシーという選択をしたのですが。歩きながら韓国人留学生と先に決まった韓国の女性大統領の話題になりました。慶応で政治学を選考する彼女は、今の韓国の若者にも貧富の格差が明確になりつつあること、若者が学歴があっても好きな仕事を選べない事、若者達の社会不満が限界に来ている事などを話してくれました。私から見ると、韓国の海外進出や、韓国をオリジナルとしたグローバル産業の活躍など、日本以上に活発な韓国経済が見えるのですが、韓国の若者の社会に対する不満は日本の若者以上だというのです。その学生もできれば日本で就職したい希望しています。そういえば以前我が家に居た韓国の子も同じことを言っていました。
 ところで、外国人と話をするたびに思う事は、日本はまだまだ恵まれているということです。フランス人も若者が活きられないフランス社会に不満を抱えています。スペイン人も失業率が現実4割りというとんでもない現実を嘆いています。アメリカ人もローマ帝国になりつつある国の将来に不安を抱えています。中国人も共産党というお化けのような政府がそう長くはもたないだろうと本気で思っています。ロシア人もこれ以上美しい国の女性を日本に出稼ぎに出したくないと思っています。インド人もこれ以上女性が殺される社会はあり得ないと思っています。世界で一番幸せな国と言われているブータン人も、あれは嘘と言いたいと思っています。
 日本はというと、居酒屋で目先の不満や不安をぐちりますが、本気で国の将来を憂いている話はあまり聞きません。きっとまだまだ恵まれている現実があるのです。で、あるなら、もっと活きよ!と私は思います。国がどん底についてから大変だと慌てる前に、他国に比べてまだまだ捨てたもんではない私達の国、この日本を活かすも殺すも私たち次第だということを一度考えてみませんか。政治がだめなら
取り合えず自分のできるところから2013年を活かすことです。少なくても自分だけは、しっかりと前を見ながら活きていることを証明する年にしてください。子供達の将来のためにも。

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