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ILH代表黒部のブログ

英語を習い事にしないために。

日本の子供達は、アジアや他の非英語圏の子供たちに比べて会話力がないと言われる事がある。これだけたくさんの英語塾や英会話スクールがあるのに子供達の英会話力が伸びない一番の理由、それは親達の英語に対する考え方かもしれないと思っている。北欧のように行政が子供達の将来を考えて義務教育の中に毎日充実した英語カリキュラムを導入してくれれば親のせいにしなくてすむのだが、日本の行政に長期的な子供達の英語教育を託す事は難しいことを悟っている。日本に帰国して以来、いろいろな機関に出かけては英語教育の重要性を説明してきたが、どこも本腰を入れて取り組もうとはしなかった。一部小学校英語の導入などで動いているが、とても10年先の子供達の将来を見据えて考えられてプログラムとは思えない一過性のおなだめ英語である。こんな効果の見られない英語学習をやっているうちに隣国中国、そしてアジア諸国での英語教育、とくに会話力はぐんぐんと力をつけている。国が一丸となってやっているのもそうだが、なによりも親達が子供の英語力は、将来グローバルな社会に生きるために必須のことだと理解している。ここでグローバルというと拒否反応を起こす方もいるかもしれないが、今ではスマホ一つとっても一国の技術だけでは成り立たないし、その通信技術や手段も日本だけではまかなえない。私達の回りにあるもののほとんどがグローバルな環境で作られ、使われている。企業ではTOEICのスコアーを英語力の基準としているところもあるが、それ以前に英語によるコミュニケーション能力を最優先にしている企業が世界の舞台で活躍している。社会に役立ついいものがあれば世界の果てまで追いかける、そんなベンチャーな企業も英語をベースとしてコミュニケーションが行われている。また日本の伝統美を世界に発信している企業も、日本の良心を海外に紹介するために必死で英語を取り入れている。
 話をもどす。英語はすでに習い事の域ではない。週に一度の習い事英語から、子供の将来を考え、他の習い事を整理していく、すくなくとも週に2度の英語学習を可能にする。こんな考え方の親に育てられた子供達が、将来自分の言葉を世界に発信できる、グローバル社会に強い若者としてのたくましさを発揮できるのではないだろうか。これは私の理想論ではなく、5人の子供達にさんざん習い事をさせ、どれも趣味の域にすら達せなかったことを反省し、それにかけた時間と費用がどれくらいのものだったかに驚くとき、子供の将来を真剣にみつけている親達に伝えたい真剣なメッセージである。

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