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ILH代表黒部のブログ

2013年を活きる!

新年あけましておめでとうございます。新年を実家のお寺で迎えたました。毎年真言密教独特のお炊き上げを薬師堂で行います。「オンやらやらうんだらうんだら、、」と分けの解らない呪文を唱えて、ホラ貝を勇ましく吹き上げ、大太鼓がドドンドドンと鳴り響くと、なぜか自分の前世は武士だったかしら、と思うほどゾクゾクとして、馬にでも乗って山を駆け下りたくなるほどです。昔の侍たちは、あの音で命知らずの戦いを繰り広げてきたのでしょうか。お堂の真ん中にあつらえた釜から火がたち、めらめらと音を立てて火柱が上に上ってくると、新年のお札を火にかざして1年の無事を祈ります。炎を見ていると、その力強さと自然な動きがショーを繰り広げているようで、従兄弟の住職が「えいっ!」と気合いを入れてお札を拝む迫力と相まって、2013年がここに来たぞ!という新鮮な気持ちになります。
 お炊き上げに感動している間に1:30amを回り、東京の板橋から都営地下鉄に乗り、奥沢まできたら、なんと東急線は4:14amまで電車がないことが判明。都営線は終日運転なのでてっきり東急もと思ったところの誤算でした。その電車には5人の外国人が乗っていて、彼らも車掌とwhat can we do then?とか言っているようす、見るとその中の一人が昨年の10月に我が家でhome stayしていたフランス人のGuillaume君です。なんでも東京タワーにcount downに行ってきたとか、仲間は同じ慶応大学の留学生でフランス、韓国、ベトナムと国際色豊です。奥沢から日吉まで歩くというので、ならば途中まで一緒に行きましょうかと、まったく地理感覚のないまま歩き始めました。ここで地理感覚があったら高くてもタクシーという選択をしたのですが。歩きながら韓国人留学生と先に決まった韓国の女性大統領の話題になりました。慶応で政治学を選考する彼女は、今の韓国の若者にも貧富の格差が明確になりつつあること、若者が学歴があっても好きな仕事を選べない事、若者達の社会不満が限界に来ている事などを話してくれました。私から見ると、韓国の海外進出や、韓国をオリジナルとしたグローバル産業の活躍など、日本以上に活発な韓国経済が見えるのですが、韓国の若者の社会に対する不満は日本の若者以上だというのです。その学生もできれば日本で就職したい希望しています。そういえば以前我が家に居た韓国の子も同じことを言っていました。
 ところで、外国人と話をするたびに思う事は、日本はまだまだ恵まれているということです。フランス人も若者が活きられないフランス社会に不満を抱えています。スペイン人も失業率が現実4割りというとんでもない現実を嘆いています。アメリカ人もローマ帝国になりつつある国の将来に不安を抱えています。中国人も共産党というお化けのような政府がそう長くはもたないだろうと本気で思っています。ロシア人もこれ以上美しい国の女性を日本に出稼ぎに出したくないと思っています。インド人もこれ以上女性が殺される社会はあり得ないと思っています。世界で一番幸せな国と言われているブータン人も、あれは嘘と言いたいと思っています。
 日本はというと、居酒屋で目先の不満や不安をぐちりますが、本気で国の将来を憂いている話はあまり聞きません。きっとまだまだ恵まれている現実があるのです。で、あるなら、もっと活きよ!と私は思います。国がどん底についてから大変だと慌てる前に、他国に比べてまだまだ捨てたもんではない私達の国、この日本を活かすも殺すも私たち次第だということを一度考えてみませんか。政治がだめなら
取り合えず自分のできるところから2013年を活かすことです。少なくても自分だけは、しっかりと前を見ながら活きていることを証明する年にしてください。子供達の将来のためにも。

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