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ILH代表黒部のブログ

黒部さん家の教育事情

黒部さん家の教育事情
Scholastic Assesment Test, 通称SATはアメリカの共通一次といっていい。内容はCritical Reading, Math, Writing,が主体となり、プラスHistory, Physics, Biology, Chemistryが加わる。
一教科800点、最低は200点となるが少なくとも3回までは再受験できる。このSATで重点を置いているのが英語である。簡単にいうと、基本英文法にのっとって読める、聞ける、考える、書けるで採点される。具体的には自分の意見をまとめ記述するessayに25分、writingに35分、これは英文法の知識と文章構成能力を判定する。そして質問形式の出題に10分、合計25問を70分かけて取り組む。私の子供達の経験だと、単語能力とそれを使った文章能力がものをいうのだが、親が英語ネイティブでないと、生活の中で使う英語の単語能力が限られてくるので、どうしてもネイティブの生徒に比べると1回目のSAT成績が悪い。 次女などは成績の思わしくない生徒たちが集団で受けるトレーニングに毎週のようにバスに揺られて連れていかれていた。
ネイティブでも学校での成績が悪いとSATスコアーに影響してくるので、カプラン塾と呼ばれるような塾に行く生徒も多くいる。実はこのKAPLANの創設者カプラン氏には仕事であったことがある。仕事といっても日本の学習塾の経営者がカプラン氏の学校と提携したいとかで通訳を頼まれた。カプラン氏は生粋のユダヤ人で、巨万の富を築いたビジネスマンである。ある日彼が船上パーティーに我々視察団を招いてくれた。絢爛豪華なパーティーでニューヨークのお歴々が集まっていた。ところが当のカプラン氏はヨレヨレのスーツにビニール靴、たまたま見てしまったお財もビニール製でボロボロ、かなりのお札がはみ出している状態だった。ニューヨークには変わり者の経営者が多い実例みたいな人だった。
さて、日本ではアメリカに留学というとTOEFL iBTを受けるのが一般的である。平均スコアー60点以上を必要なとするが、実際にはSATテストより英語レベルは低い。TOEFLも実際のアメリカでの講義や教授陣とのコムニケーションの実際を想定して作られているが、TOEFLの成績で英語の実力を判断するのは危険である。
ということで、少々固い話になったが、話を国連学校(UNIS)に戻す。
アメリカの学校も日本と同じく受験校、進学校がある。先に説明したSATテストがその判断基準になっているのだが、日本ほど学習塾が一般的ではないので、各学校のSATスコアーがいいか悪いかはその学校の教育レベル、特に英語教育レベルにかかっているといっても過言ではない。ニューヨークの場合、いわゆる進学校はマンハッタンに固まっていて、それこそ大変な受験校バトルが繰り広げられる。(つづく)

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