ランゲージ・ハウス幼稚部のプリンシパル その1
ランゲージ・ハウス幼稚部のプリンシパル その1
ランゲージ・ハウス幼稚部には3つの主軸がある。自分力、コムニケーション力としての語学、日本人力である。まず自分力から説明する。バイリンガル教育を実践している園では、日本語と英語の環境の中で自分力をつけることを目標としている。これは日本人保育士と外国人講師が交互にしつけをすればいいというものではなく、しっかりとしたシステムの中で、子供達は自然とバイリンガルの力がつくようでなければならない。なぜなら幼児期という脳の発育がめざましい時期には遊びも大切である。遊びの中で多くのことを体験し、それを自分の糧としていく。バイリンガル教育のシステムは学習している時だけではなく、遊んでいる時や、集団生活をしている中でも機能しなくてはならない。
そのシステムを説明する。ランゲージ・ハウス幼稚部ではLEADER BOARDという12種類の仕事が園児たちに割り振られている。配置は縦割りで行う。年長と年少、あるいは年中と年少、そして日本人保育士と外国人講師がそれぞれのタスクを管理する。例えばお魚の餌やり、トイレの掃除、ライブラリーの整理、ラジオ体操のリーダー、お砂場の片付け、プラントの水やりなど、園児たちが無理なくタスクを追行できるような仕事を選んである。園児はタスクを管理している先生がどの言語を話すかで、使う言葉を切り替える。例えばお魚の餌やりの管理担当が外国人であれば、Can I feed fish? 日本人であれば「お魚に餌をやってもいい?」となる。これが1〜2週間のルーティーンで仕事とパートナーが変わる。Morning routineも自分力開発の大切な時間である。園児たちは自分のユニフォームをハンガーにかけ、靴を揃えてボックスに入れ、自分の名前をボードに記入し、外国人講師と日本人保育士にそれぞれの言葉で朝の挨拶をする。
もう一つはSHOW AND TELLというプログラムである。これは自分が大切にしているものや、自慢したいものを友達の前で説明する。ただし英語である。
園児たちは自分が相手にわかってもらいたいことを一生懸命説明しようとするその意識が自分力につながっていく。
自分力はなんでもかんでも自分でやるということではない。時には友達や先生に助けられ、失敗し、できない!とヤッケぱちになりながらも、少しづつ自分でできることを増やしていくプログラムでもある。それが将来大きな自分力として、生きる力となる。
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