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ILH代表黒部のブログ

ムンバイ便り

インドのムンバイが横浜市と姉妹都市だということを知っている方は少ないかもしれない。私もある会合で偶然知り、今回のインド出張に合わせて駐在事務所を訪問した。ムンバイ、昔の名をボンベイ、今でも地元住人はボンベイという呼び方が好きだという。1400万人の人口がひしめくインド最大の都市だが、町を歩くと「ボンベイ」という名がぴったりくるような下町的市場がそこかしこに点在する。インドの地図を見ると、デリーが北、コルカタ(カルカッタ)が西、ムンバイは東に位置するが、市民の気質は南に近く、都市にしてはデリーのような緊張感はない。ただ横浜市と比べると、その人間エネルギーはすざまじく、10年、20年先を想像すると、横浜はオシャレな国際都市なんて気取っている場合じゃないと痛感する。それよりも今私たちのもっている、日本が誇れる商品をインドに輸出することはできないのだろうかと考える。それもハードでは将来性がないので、ソフトを考えてみた。
 ランゲージ・ハウスが、保育園、幼稚園、小学校に外国人講師+英語プログラムという形で提供し始めて8年になる。この事業を通して、日本の保育システムは海外でも十分通用するシステムを備えていることを知った。ニューヨークでもパリでも、シンガポールでも、ブラジルでも、オーストラリア、ニュージーランドでも、世界の幼稚園を視察しながら、いつも思うのは「日本はスゴイ!」だった。保育システムが完結に整備されていて、プログラムの流れがわかりやすい、保育士の責任分担が決まっていて、全体の動きが把握しやすい、など、海外の幼稚園にはない機能がたくさんある。もちろん創造力を必要とするプログラムコンテンツは海外の方が秀でているかもしれないが、このシステムだけを取り出し、海外の幼稚園や保育園、特にインドのような女性の社会進出がハイスピードで始まっている国に提供していくことはできないかと考えた(つづく)

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