感性と運動のバランス
前回感性についての話しをしたが、今回はそれと平行して大切な運動力のお話し。但し運動能力ではなく運動力について。運動能力は各自能力の差がある。しかし運動力は毎日の決まったプログラムの実践で誰でもが鍛えらるものだ。幼児園児もしかり、運動力は鍛えることができる。よく「うちの子は運動神経が鈍くって、」とか、「何々ちゃんの運動神経はスゴイね」など運動会のシーズンになると聞かれる話題、でもよその子と比べられてる子供たちはいい迷惑なのだ。運動神経の良し悪しは生まれた時に大体決まているからだ。それをあたかも運動嫌いや内向的だからと決めつけてしまう。ときにはパパのせいにされることもあるから体育会組ではないパパ達がいいとばっちりを受けることもある。
さて、運動力である。ランゲージ・ハウス幼稚部では毎日朝の体操、軽いジョギング、ジャンプロープ、とお決まりの運動メニューがある。今年の4月から7ヶ月目、運動嫌いだった子供たちに笑顔がもどった。というのはできるようになったからだ。人間出来ないことをやらされて笑顔になれる訳がない。でもチョットでもできるようになると、知らないうちにウウフと笑顔になる。パパのゴルフもそんな時があるかと思うんのだが。運動力は毎日の継続で必ず伸びていく。語学力と一緒だ。そして何よりもほめてやること、他人と比べないこと。
アメリカの有名大学スタンフォードの入学審査にスポーツに関する欄がある。これはスポーツにどれくらい秀でていたかではなく、自分の好きなスポーツにどれくらい情熱をつぎ込んでいたかが問われる。私の友人が二人の子供を同校に送ったが、一人は兄はサーフィン、妹はヨガだった。日本でこんなことを書いても面接時の質問対象とはならないが、スタンフォードではサーフィンの滑りを良くするワックスにまで話題が及んだという。
我が子の運動神経が今一と思っている親はたくさんいると思う。この私も長男が運動音痴で運動会は見るに耐えなかった。でも主人とキャチボールをしている時のうれしそうな顔は今も忘れない。今はシェフとして活躍しているが、調理場での姿を見る限り、運動音痴には見えない。きっとキャッチボールで鍛えられた運動力が活かされているのかもしれない。感性と運動力がマッチングするとスーパーメニューが生まれる。感性を鍛え、運動力を高める、これは塾に行っても教えてくれない人生の大切なスキルである。
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