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ILH代表黒部のブログ

バイリンガル教育とは

 3月を迎え卒園式のシーズンになった。ランゲージ・ハウスも年長クラス、マーキュリーが仕
上げ段階に入っている。ここで言う仕上げとは、英語学習のことだけではなく、3つの理念で
ある、自分力、コミュニケーション力、日本人力がどこまで園児さんたちに入っているか、こ
れらが小学校に上がってから、どのように成長していくか、そもそもバイリンガル教育とは何
かを再度考えたい。
バイリンガル教育とは、それぞれの文化や、国の歴史を理解しながら、それぞれの国の言葉
を学び、各自が置かれた社会状況や環境によって、自然に言語を選択し、人と人との文化的、
社会的な違いを受け入れ、将来的には経済、政治分野においても、ただ言葉を話すだけではな
く、これを学ぶ過程で培った国際感覚、言葉の持つニュアンスを適材適所で使いこなしていく
能力を支えることが、人、社会、国を深読みできる今後必要とされる人材として世界で活躍で
きると考えている。この理想を追求するにあたり、理想は理想であり、それを具現化すること
は簡単ではないと言われるが、全てのことはやってみないとわからない。最近では宇宙ロケッ
トのパイロットが小さい頃からロケットに乗りたかった、そのためには勉強しなければならな
い、そしてNASAで仕事を得るためには英語も話せなければならないと話していたが、理想は
それを現実化するための努力に繋がっていく。それではただ一生懸命に勉強だけ頑張ればいい
かというと、そうではない。例えば、世界中からアイビーリーグと呼ばれるアメリカの大学に
あれだけの生徒が集まってくる理由は何か、それは人脈作りである。これを作るには、ただ英
語が話せるだけではダメでなのだ。会話に面白さがあり、スピードと理解力が同時に存在し、
相手の言葉から相手の特性を知り、この人が必要と感じたら、その関係を継続するための会話
力と洞察力が必要となる。しかし現実には「すみませんが、うちの子はまだ幼児です。英語は
やらせたいけど、そんな将来は現実離れしていて、よく理解できません。」とまだそんなこと
を考えるのは早すぎると言う意見が多い。確かに、日本はまだ本当の英語教育に目覚めていな
いので、危機感を持てなくても致し方ない。しかし世界の親たちはもっとアグレッシブに子供
の将来を考えている。この危機感の格差が、今以上に日本が国際社会において置いてきぼりに
される要因となるかもshれない。
今盛んに導入されているプログラミング、これもアジアの国々ではほぼ英語で行われている。
バイリンガルで行う場合もある。しかし日本は多くのプログラミング学習が日本語で行われて
いる。
ランゲージ・ハウスのは教育事業のほかに、外国人の派遣紹介事業を行なっている。多くが
英語の講師としての派遣であるが、日本語検定でN3、N2を持っている外国人が多い。例えばIT
エンジニアの面接、インド人候補者のほとんどが流暢な日本語を話す。5歳ぐらいから学校で
始めたというが、海外との取引の多いIT業界で、日本語、英語、ヒンディー語を話す人材と、
日本語だけしか話せない人材を選択するとしたら、やはり多言語の人材を採用するのは当然の
結果と考える。

ランゲージ・ハウスが目指すバイリンガル教育は単に言葉だけではないと書いたが、3歳、4歳
、5歳、あるいは2歳の時にしかできない人間力を作るための保育、教育が、言語と一緒になっ
て、体幹として子供達の中に根付いていくもの、またアカデミックな学習として脳の中に収め
られるもの、これをそれぞれの歳に合わせてカリキュラムをデザインし、年間計画の中で実行
していく、これがなければ真の意味でのバイリンガル教育は成果を生まないと考える。
英語だけ話せても将来は明るくない。子育てはトータルな視野の中に、この子の将来ワクワク
する!と言う、親としての投資的な楽しみがあって明るくなる。ならばバイリンガル教育は、
その手段の一つとして考えてほしい。英語で考えて英語で話す。日本語で考えて日本語で話す
。そこには複数の人脈形成があり、子供の将来
に必要なキーパーソンが存在するかもしれない。

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