ランゲージ・ハウス サマーショーを終えて
世の中がお盆休みに入る8月10日の日曜日、ランゲージ・ハウスのサマーショーが港北公会堂
で行われた。今回4回目となるこのイベントは、全園児全社員強制参加?の一大イベントであ
る。目的は色々あるが、ランゲージの多国籍文化を、お互いに確認し合い、外国人と日本人が
作りだす不思議かつユニークなエネルギーを観客の方々とも共有するという目的がある。
不思議なもので、大きなイベントを作り上げるには、その出だしから大きなエネルギーが必要
となる。それはわたし自身にも言えることで、「よし!やるぞ!」という気合いが入らないと
実行できない。実は昨年の11月にスタッフがくじ引きで見事に2月の使用許可書が取れた。と
ころが12月になっても私のエンジンがかからず、ショーのイメージすら描けなかった。イベン
トというのは、頭の中でイメージが出来上がり、それを元にデッサンをしていく。通常ならこ
れがフツフツと湧き上がるのだが、なぜかこの時は頭真っ白でやる気も出ない。でも使用許可
書はもらっているので、なんとか使わないといけない。結局ボリウッドダンスのお友達チーム
に声をかけて、発表会のようなイベントで対応した。
それから何ヶ月かたって、ーエネルギーが戻ってきたのを感じたと同時に改めてくじ引きに挑
戦。8月の使用が許可となった。このエネルギーというのは私だけのものではなく、会社全体
のものなのだ。スタッフ全員がエネルギーを出し合い、それがうまくコネクティングできるか
なのである。オフィスの雰囲気がガタガタしていたり、問題多しとなっていたり、協力体制が
できていない時、このエネルギーは生まれない。
ランゲージ・ハウスは創設以来、ダンスや音楽、演劇といったパフォーミングアーツに特化し
た企業文化がある。ちなみにランゲージの講師になるためには次のような過程を経なければな
らない。
1、履歴書にダンスや音楽が得意、または教えた経験があり、その動画を添付する。
2、リモートでおこなう、1回目のスクリーニングでは、歌を歌ってもらう。
3、弊社でおこなうオーディションに参加し、インタービューをおこなう。
4、最終面接に残った候補者とトレーニング契約を結び2週間のトレーニングが始まる。
5、トレーニングが終了し、見極めテストに合格した場合のみ試用期間契約が交わされる。
6、3ヶ月の試用期間が終了し、適切な人材と認められて本契約に進む。試用期間中は、弊社
の認可保育園や幼稚部での実践トレーニング、オフィスでのパフォーマンストレーニングとク
リアーしなければならないハードルがいくつかある。
現在オーディションは月に2回ほど行っているが、30人来て、最終的に契約できるのは2人ぐらいである。円安の日本で働くというのは、日本に住みたいという気持ちが強くないと実現しない。以前はアニメの国日本に住みたいが、いまでは安全に寝られる日本に変化している。
サマーショーは日本人スタッフにとっても自分の殻を破って、堂々と演技することでいつもと
は違う自分が見つけられる。初めての舞台は緊張するし、好きでもない演技や踊りを無理やりやらされている感もあると思うが、結果終わってみるとみんなニコニコとしている。私はそん
な社員たちを可愛いと感じる瞬間でもある。
会社というのは、働くばかりでは疲れてしまうし、コロナの後、以前のように社員と飲み食い
する機会も少なくなった。私は一人一人の社員が、ステージで観客に見られているという意識
と、いつもと違う事をしているという気持ちが、結果一つのモチベーションに繋がると考えて
いる。ステージというのは不思議なところで、見ているお客さんと目が合ったような錯覚を起
こす。だから緊張もする。こんな体験は日常には無いので、その瞬間は緊張もするけど、達成
感というか、優越感というかは感じることができる。飲み会では絶対に感じられない瞬間であ
る。ランゲージの企業文化はこの瞬間にある。