NYの夏、大変だった子育ての夏。
NYで暮らしていたころ、夏がママ友の話題になるのは、なんとイースターの明ける4月。この時期すでに、人気のあるサマーキャンプには申込が殺到し、ファミリー向けサマーバケーションツアーは完売となる。 こんな季節外れの会話についていけなかった私、夏と言えばせいぜい週末のビーチが相場で、子供をサマーキャンプに預ける精神的余裕も、まして経済的余裕もなかった。 本番の夏になると、アパート周辺の公園は閑散とし、遊んでいるのはアジア系、黒人系の子供たちばかり、それと少しの白人キッズ、そのほとんどがベビーシッターと夏を過ごすかわいそうな金持ちキッズなのだ。 普段は楽しい公園でのママ友会話も、ベビーシッターとでは何とも味気なく、相手も他人の子供のことを会話の種にするほと自分の仕事に愛着をもっているようでもなかった。
いつもは公園にいる仲間たちは、みなそれぞれにバケーション出かけ、向こう一カ月は戻ってこないと思うと、NYの街に取り残されたような気分になる夏、シティーのイベント情報を頼りにあちこちと子供を連れまわすのだが、暑いのと、道を歩く観光客の多さに翻弄されて、益々夏の子育ての孤独感にさいなまれた日々だった。 一つだけ私も子どもたちもいやされた場所はセントラルパークが開催する夏のフリーコンサートだった。それがオペラでも、交響楽団でもなんでもいい。(一度日本の歌舞伎シアターというのもあった)ピクニックバスケットにワインボトルを入れ、子供たちには夜のパークでお昼寝?できるブランケットを持たせ、芝生にひっくり返りながら過ごす夏の夜、隣のファミリーや老人夫婦も、語らずして街に残った者の共通意識みたいな微笑みを浮かべる。こんなNYの夏、今ではちょっと懐かしいような気もしている。
日本の夏の子育ても大変ですね。幼稚園がお休みになり、朝ゆっくりと御目覚めのこともあってキッズものんびりムード、しかし数日すると、「お家にいるのあきたよ、ねえ、ねえ、今日は何するの?どこ行くの?プール?それとも???」とママに注文をつけてくることもありますよね。でも毎日出かけるとお金もかかるし、自分の時間は全く取れません。 そこで私からのアドバイス、旅の予定がなくても、キッズとママの夏の計画表、というとおおげさですが、ちょっとしたスケジュール表を作ってみてください。大きな計画、小さな計画、そしてお家にいて何もしない計画、これを組み合わせていくとちょっと楽しい夏のプランができて充実感がありますよ。 まだベイビーが小さなママも、ベイビーを横に置いて、話しかけるように自分のプランを作ってみてください。日本の夏休みはアメリカのように3ヶ月もあるよなものではないので、1ヶ月をどう過ごすかを計画するのはそんなに難しくはないですよ。自分のデザインする夏休みはちょっと去年とは違って楽しいかもしれませんよ。
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