卒園、入園、そして初心にもどることの大切さ。
卒園と入園、そして初心に戻るということの大切さ
幼稚園で過ごす3年間の思い出は、大人になっても時にして懐かしい味として蘇ってくるものです。昔、幼稚園で「クシコスの郵便馬車」という曲を全園児で合奏した時に、汗だくになって指揮棒を振っていた園長先生のことを昨日のことのように思い出します。とても恰幅の良い女性の先生でチラリとも笑わずに、「ウンパパパパ、シャラリ、ターリターリターリタララ」と大汗をかきながら無表情で指揮棒を振っていたのですが、きっと熱心な教育者だったのだと思います。その熱心さがあったからこそ、50年以上たっても記憶の中に蘇ってくるのですから大したもんです。
私たちランゲージ・ハウスも一緒です。私たちスタッフは、卒園式、そして入園式のたびに初心に戻り、この3年間の出来事を真摯に振り返り、受け止め、新たな熱心さで前進していくことが大切です。
ランゲージ・ハウス幼稚部はバイリンガル教育を柱に、自分力と英語力、そして日本人力を育むことを3つの理念としています。しかし理念が立派であっても、そこで子供たちと向き合う保育士や外国人講師、また子供たちを取り巻く環境が、その理念からかけはなれたものでは想像だけの学校に終わってしまいます。ランゲージ・ハウスという家には、日本人保育士と外国人講師が仲良く働き、日本語と英語が楽しそうに壁面や本箱を飾り、日本人スタッフと外国人スタッフが日本のお弁当を一緒に食べたり、外国人講師が焼いてきたクッキーを日本人スタッフがおいしそうに食べていたりといった環境こそが、子供たちの感性を伸ばし、異文化が共存する中で、異なる人種が一緒に生活をし、英語を使ってコミュニケーションをとるというグローバルな生活の実践が将来なによりもものをいいます。
ところで、今一度考えてみたいことがあります。幼稚園とはなんでしょう。ということです。私の考えは、生活の基本を作ってあげるところ、そしてこれからの世の中を見据え、そこにたどり着くために必要な力の基礎を作るところだと思っています。英語を学ぶ前に、まず人間としてきちっと生活することを教える場が幼稚園です。ただ今は昔と違って生活の場はどんどんグローバル化しています。そんな社会の変化に対応しながら、力つよい活力に満ちた、語学に強い子供たちを育むのが私たちの使命です。
よくランゲージ・ハウスはユニークだと言われますが、これからの世の中はユニークさが生きる糧を与えてくれると思います。誰も彼もが同じ世の中は衰退します。学校も同じだと思います。個々のユニークさがものすごいエネルギーとなって生き生きとして社会を作っていく、学校も同じかと思います。この目標に向かって今期もランゲージは前進していきたいと思います。
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