外国人が教えてくれる日本
新年あけましておめでとうございます。昨年もたくさんの応援をいただきましたこと心より感謝を申し上げます。2018年もみなさんの声援にお答えすべく、社会に貢献できる事業をクリエイトしていきたいと思います。
さて、外国人講師たちと12月22日にお疲れ様会をし、それぞれを里帰りに出し、逆に自分の子供達が里帰りしてくるという年末年始が恒例となっています。
講師たちは12月中旬ぐらいから顔つきが和み、ランゲージ幼稚部恒例のChristmas Showには満面笑み、多分心は既に故郷にありかもしれませんが、そんな講師たちを見ていると1年お疲れ様でしたと言いたくなります。日本人保育士をはじめ本当によく働いてくれるスタッフたちです。だからこそ息抜きも必要で、2週間近いクリスマス休暇は私自身も含めて新しいエネルギーをチャージする大切な時間だと考えています。
………なのですが、実際私の年末年始は母親として一年で一番忙しい時期となります。子供達がそれぞれのパートナーを連れて里帰りしてきます。おまけにその友達とか、友達の友達とかが必ず現れます。日本の正月は既に世界でも名の知れたイベントみたいなもので、大晦日、お寺でのお焚き上げや除夜の鐘に始まって(日本人はこれが〆ですが、外国人にとってはイベントの始まりです)元旦のおせち料理、着物での初詣、記念撮影、かるたや書き初めといった日本古来の伝統遊び、お茶席(弟が茶の湯を鍛錬していてくれたことに感謝していますが)などなど、元日からの3日間は目の回るような忙しさです。外国人には日本の伝統文化をきちんと知ってもらいたい思いの一途です。
……ところが、大晦日に表参道にあるカフェに外国人と行ったところ、日本の文化の捉え方を少し変えなくてはいけないという気持ちになりました。場所は原宿の雑居ビルにあるキャラクターカフェです。なんと外国人の長蛇の列ができ待つこと30分、中に入ると不思議な森のアリスの日本バージョンみたいな内装のカフェで、皆あまり美味しそうでない不思議なランチプレイトを食べています。そのうち日本人の女の子が流暢な英語でナレーション、カフェ全体が暗転しショーがはじまりました。日本人スタッフが人形のキャラクターになって登場、踊りまくるという、別にどうってことないプログラム進行なのです。でも外国人たちは写メしまくりです。ショーは10分ぐらいで終了しました。一体これはなんだったんだろうと狐につままれたような気分でしたが、テーブルの上に置かれたレシートを見て現実に引き戻されました。なんとハンバーガーセット、照り焼き丼、そしてデザートにババロアケーキで¥8000です。ぼったくり?とも思いましたがお客さんの前なのでポーカーフェースを装って支払いましたが、着色料100%のケーキを半分ほど残してしまったのが悔やまれました。外国人たちはまた来たいと言っていましたが、私は二度と来ないと心の中でつぶやきました。
一体外国人たちにとって何が日本的だったのか、エキサイティングだったのかを知りたくて聞いたところ、あんな狭いカフェでカラフル、パワフルなショーをしていること、メニューが奇抜なこと、例えばフレンチフライと一緒に食紅で染めた紫とオレンジのうずら卵がついてきたり、ハンバーグの味がすき焼き味で白滝が入っていたり、照り焼き丼にどっさりマヨが乗っかっていたりでtaste is so goodなのだそうです。確かに味覚よりも視覚でアピールする日本食を外国人向けに開発、商品化した凄さを感じます。それとどのスタッフも英語堪能で、ダンサーたちに至っては外国人とのコミュニケーション能力抜群、あっぱれな会話力でした。
このカフェでの出来ごとは、私たち日本人が知っている伝統文化を見せるだけではなく、外国人が発見する日本文化を知ることで日本を再認識し、新しい日本を発信していくことの大切さを教えてくれました。翌日ファースブックで繋がっている世界中の友人たちから、日本に来たら寿司屋よりもこのカフェにいきたいとのメッセージが届きました。であれば、もう少し値段の安いところを探さないと大変ですが。
カテゴリ: お知らせ