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ILH代表黒部のブログ

黒部さん家の教育事情 2014, Aug 15th

夏になると、ニューヨークの長くて暑い夏を思い出す。長いというのは夏休みのことで6、7、8月の3ヶ月間学校が休みになる。もちろんこの間の月謝は払わなくてはならない。にもかかわらず、3ヶ月間を5人の子供達とべったり一緒に過ごすというのは、お互い心身ともに良くないものがあるので、上の子達にはサマーキャンプに行ってもらうことになる。これがまた料金がかかる。当時小学校6年生の息子を1週間キャンプに送ると10日間送るとだいたい$1000はかかる。x3なのでかなりの金額だった。参考のために申し上げるが、このキャンプはニューヨーク近郊で行われるお泊まりキャンプの中では破格、激安の一つで、プログラムや食事に関しては子供達に絶えてもらうしかなかった。お金持ちの子供達が行くキャンプは1週間で30万円ほどかかる。よく映画に出てくるような夏のキャンプがそれで、黒部家には夢のまた夢のようなものだった。
 この格安キャンプは4HCキャンプといって、コーネル大学の慈善事業の一つである。1〜8まである各セッションの日程を選び、オプションでカヌー、乗馬、トラクター運転などを選べるが、どれも別料金なので
うちの子供達はオリジナルプログラムのみだった。それでもアメリカインディアンの工芸や、林でのサバイバルゲームなどアメリカならではのプログラムがたくさんあった。ただもう一つ問題だったのはキャンプ場までの送迎バス料金がばかばかしく高かったことである。これはマンハッタンからの送迎ではなく、保護者が子供達を村の集合場所まで連れて来てからキャンプ場まで乗せていくバスのことで、1人につき$20ほど取られた。たかが5分の距離をである。
 もし私が5人の子供と日本で暮らしていたら、キャンプにはやらず、どこか山の中の民家でも借りて過ごしたかもしれない。1ヶ月半の夏休みは子供と一緒に過ごすのにけして長過ぎはしないからだ。事実キャンプに送るよりビーチハウスを借りた方がよっぽど安上がりだということが後に発覚してからは、5人の子供達とロングアイランドにあるシェルターアイランドという小さな島で夏を過ごしていた。サマーハウスを友人とタイムシェアーをすることで借りる事ができた。私はサマーハウスにいるときは、思いっきりサマーハウスらしく過ごそうと決めた。朝は子供たちの起きたい時間にまかせる。但し朝食は自分たちで作らせる。(一番下の娘は2歳だったので、お姉さんたちの世話になっていたが)子供達にはテーマを決めて、自分で取り組みたい課題を午前中にさせる。午後は全員でビーチに行き、夕方までのんびりと過ごす。時には地元のおじいちゃんがビーチにいる子供達全員を波打ち際に座らせてからクラゲのうじゃうじゃいる海の中でのスパルタ水泳教室を開いたりしていた。このおじいちゃんは素手でクラゲを捕まえては、遠くに放り投げる。子供達は海の魔法使いだといっていたが私もそう思っていた。雨の日は傘なしで散歩に出かけ雨蛙の探しっこをしたり、雨の日に出てくる浜辺の生き物を探したりと、創造力の限りを使って楽しんだ思いでがある。このような生活を平日5日間子供達と過ごした。ちょっとしてホームティーチャーである。そして金曜の夜には島のフェリー乗り場に主人を迎えにいくという、今考えるとラグジョリーな夏を過ごしていたが、コスト計算をしてみると、シティーで過ごす夏休みより割安だということがわかった。一つにはショッピングモールに行かないので無駄なお金は使わない。交通費がほとんどかからない。食事は田舎で新鮮な野菜が安く買えるので割安。そしてなによりも子供達とゆっくり向き合える。兄弟の絆も強くなる。そして毎日時間に追われる生活の中では試すに難しい「自分のことは自分でする。」を実践するいい時間にもなった。
皆さんも今からでも遅くないので、夏の格安サマーショートレントを考えてみてはどうですか。あるいは来年の夏のために。人生で子供達と真に向き合える夏は数えるほどしかないのですから。
 
 

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