• お問合せ
  • facebook
  • twitter
  • youtube
  • entry
ILH代表黒部のブログ

英語からスペイン語へ

先週滞在した、南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレス、タンゴ、エビタ、チェゲバラで有名なアルゼンチンの母国語はスペイン語。街でも英語はほとんど聞くことができず、たまに聞こえてくるのはドイツ語やイタリア語だったりする。英語教育は日本と同じくあまり効果的な策が施されているようでもなく、が、別にスペイン語が話せれば問題ないじゃないと言ったふうであった。確かに何もなかった大草原に入植したヨーロッパ移民の大部分がラテン系、肥沃な土地で取れる農産物をヨーロッパに輸出して富を得た商人たちは、とくにブエノスアイレスで限りなくパリに近い独特の文化を築いた。その末裔たちは今でもアルゼンチンは他の南米諸国と違うんだといったプライドが高く、また保守的である。そのせいかカフェやレストランに行っても英語のメニューはなく、堂々とスペイン語のみがまかりとおっている。本屋にも立ち寄ってみたが、やはりスペイン語、美術館でもスペイン語の表示のみのところが多かった。
ただ良く考えていると、私たちが世界共通語は英語と考えている観念がないのかもしれない。世界地図を広げ、スペイン語圏がいかに世界中に点在しているかを認識すると、スペイン語を話す人たちにとって、英語を話さなければならない理由は希薄になるのかもしれない。国連、その他の国際機関でも、スペイン語は必須になっているし、海外の幼稚園でもスペイン語を早期語学教育に導入しているところはたくさんある。そこで提案だが、英語がどうもすきになれない、英語の発音は耳触りがよくないと思う人は、思い切ってスペイン語にその学習目標を切り替えてみてはどうだろうか。競争力の面からも日本でスペイン語を話す人は英語よりも少ないのだから有利に働くこともあるかもしれない。ランゲージ・ハウス幼稚部もそのうちスペイン語の導入を真剣に考えようと思っている。世界をより身近なものにするために。

PAGE TOPへ