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ILH代表黒部のブログ

外国人講師とのミーティング

ランゲージ・ハウスでは、毎月木曜日に外国人講師達とミーティングを行う。内容はオリジナルプログラムの企画から、ダンス、ミュージックトレーニングと様々だが、ちょっと変わったところとしては英語で教育勅語を理解してもらうこともある。教育勅語というと戦前の軍国主義的な教育と混同してしまう日本人も多い中、これを外国人に?ということなのだが、以外とすんなりと理解してくれる。だいたい教育勅語の中身は、親孝行しましょう、兄弟仲良くしましょう、近所の方々と助け合いましょう、年寄りの話は聞きましょうとか、日常生活の中で当たり前に行われるべき事柄が書いてある。日本が戦争に負け、アメリカから教育システムの改革を余儀なくされ、良きも悪しきも日本のオリジナル教育思想は黒く塗られてしまった。その後日本の文化を勉強せずに教壇にたった一部の教師達が、戦後の教育は100%だめ、これを少しでも入れ直したら日本はまた軍国主義になってしまうという、まるで子供が考えるような論理で教育勅語も葬られてしまった。私も小学校から大学まで教育勅語を見たことも、内容を読んだことも無かった。つい最近になって85歳になる母から、「教育事業をするなら、いやでも一度は読みなさい。」といわれ読んだところ、別にこれで軍国主義になることでもないし、逆に日本人が忘れてしまったしつけの基本がここにあるかもしれないと思った。たまたま勅語の英語版があったので、まずはランゲージ・ハウスで働く外国人講師にも、理解はしてもらえなくても、とりあえず読んでもらおうと思った。ところが、日本人以上にすんなりと理解し、またクラスでもこの基本を実践したいという外国人達の意見だった。彼らは時として日本人の子供たちが、先生と接するときにとる態度が悪いという。基本のあいさつができない、人の顔をみないであいさつする、いきなりなぐってくる、自分の物と他人の物のを区別しない、親に対してありがとうと言わない、等など、一般的にみて日本の子供たちのマナーレベルは低いという。またそれ以上に、そんな子供たちの言動に対して、何も言わない親が多いとも言う。ある外国人講師は、もし自分の母親なら完璧にお尻をたたかれているような状況であっても、日本の親たちは「だめね、本当に。」ぐらいで、こころから子供の態度や言葉を直そうとしていない、その場所のしのぎの対応だと耳の痛いことを言っている。
外国人に日本の子供のことをとやかく言われる筋合いはないと思う方もいるかと思う。ただ辛口で現実を指摘してくれる人もそうはいない世の中、一度子供との向き合い方を考える機会を夫婦でもったらどうだろうか。

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